紹介予定派遣とは
紹介予定派遣とは
紹介予定派遣とは一言でいうと、直接雇用における試用期間を、派遣契約で就業する仕組みです。
紹介予定派遣の派遣期間は試用期間の代わりであり、あくまで「社員登用」前提なので、最長でも6ヶ月しか派遣できません。
また、見極めである派遣契約の期間は、契約前に1~6ヶ月の範囲で相談の上で決定されます。
(※派遣期間の途中でも、契約を短縮して早めに直接雇用に登用される場合もあります。)
◆ 紹介予定派遣のメリット
それでは、試用期間の代わりに紹介予定派遣で就業を開始するメリットとは何でしょうか?
- 派遣契約の期間は派遣会社の所属のため、派遣の担当者を介して要望を就業先に伝えやすい。
- 就業先に、自分の評価や改善して欲しい点を派遣の担当者から確認してもらえたり、相談ができる。
- 実際の就業を通して、このまま就業先の直接雇用になってよいかを自身により見極め、その為の制度上の機会がある。
- 見極めの派遣期間が終了し、直接雇用にならなかった場合でも、職務経歴に傷が付きにくい。
(履歴書には、期間限定の派遣による期間満了と記載できる)
以上のように、直接雇用の試用期間の場合よりも、慎重に就業先を判断したり、仕事への取り組み方の軌道補正がし易いことが伺えます。
(※因みに、2ヶ月を超える紹介予定派遣の場合は、派遣期間中は各種保険(健康保険・厚生年金など)が適用されます。)
◇ 紹介予定派遣の不安要素は?
メリットばかりに見える紹介予定派遣にも、もちろん不安要素が存在します。
- ① 見極めの結果、直接雇用として登用されない場合がある。
- ② 見極めの派遣期間は契約上、基本的には時給制となる。
(※就業先との交渉により月給制の場合があります)
①に対する補足
不安要素の①は、たしかに見極めの結果、直接雇用になれない場合があります。ただし、最初から直接雇用であっても試用期間で終了する場合がありますし、
合わない会社で就業を続けても、結局1年ぐらいの短い期間で退職してしまい、もしくはそれを繰り返すことで、次の採用選考に影響(退職理由等も含めて)がでてしまう可能性があります。
②に対する補足
不安要素②による派遣期間中の給与は、短い期間ですが若干少なくなってしまう場合があります。ただし、その少なくなった分は、メリットに対するコストであると割り切ることは必要でしょう。
追記
因みに紹介予定派遣からの直接雇用の割合としては、大体がそのまま採用となり直接雇用となることが多いです。
と言うも、基本的に事前の面接(加えて筆記試験)でしっかり見極めがされていることが要因でしょう。
更に、紹介予定派遣が利用される場合は、大体が経験者を対象としているため、スキル的には一定以上であることが多いのも要因のひとつとして挙げられます。
紹介予定派遣の利用は、就業先の事情や調整次第にもよりますが、制度として良い悪いではなく、会社や業務のマッチングを高めるための手段の一つとしてお考え下さい。